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2010年 04月 02日 ( 1 )   

季刊「Hoppoken」誌春季号(第151号)発刊のお知らせ   

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デンマークホイスコーレの様子は こちら です。

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 ホイスコーレ札幌にご参加の皆様には小誌冬季号にご支援をいただき、厚く御礼を申し上げます。冬季号に続く春季号が4月6日に刊行される運びとなりましたことを、内容と併せてご報告申し上げます。
 特集テーマは「北欧にはなぜ死刑がないのか?」です。ご承知の通り、日本では死刑を容認する世論が80%を超えておりますが、国際社会で死刑存置国は圧倒的少数派です。この違いはどこからくるのか。死刑廃止国を北欧に代表させ、死刑廃止に至ったプロセスと論理を取材し、「違い」の根底にあるものを探りました。
 北欧4カ国の大使館に私が直接インタビューし、各国の事情を聴きました。同時にヨーロッパ全体で死刑存廃がどのように議論されてきたか、スウェーデンの有識者に特別寄稿してもらいました。日本の「死刑容認」の世論に、犯罪者への恐怖と憎悪を煽り立てるメディアのあり方が深くかかわっていることが4カ国へのインタビューでも分かります。そこで、2人の著名な日本人ジャーナリストに北欧(ノルウェーとスウェーデン)から見える日本のメディアの異様さについてお書きいただきました。
 今回の特集も「北欧満載」の内容となっています。ここで見えてきたものは、死刑制度のある、なしは、その社会が犯罪や犯罪者、刑罰をどのようにとらえているかを映し出す鏡であるということです。北欧4カ国には微妙な温度差もありますが、基本的には人間に優しい社会です。国家はなるべく非暴力的であろうという哲学を持っている社会だとも言えます。そのような国家観・人間観に基づいて制度設計が行われると、あのような国ができる。死刑も廃止される。そんなことを考えさせられました。
 このテーマの選択には今後批判があるかもしれません。私は個人的には死刑廃止論者です。「自分の娘が殺されてもそんなこと言えるのか?」と身近な日本人によく言われますが、同じ質問を北欧の人々にもぶつけてみてはどうでしょうか。そのような意見交換を通じて、自国では絶対的に正しいとされてきた価値観も相対化されるのだと思います。
 「朝鮮学校の言語教育」という連載ルポも始めます。「市民」を名乗る排外主義勢力が最近、勢いを増しています。在日韓国・朝鮮人の人権に無関心な国際化運動はナンセンスであるという視点も今後提起していきます。
 ご関心をお持ちいただけたら、ぜひお読みください。国際化という、分かったようで分からない言葉の意味を、より深く、ご一緒に考えていけたら幸いです。

                  社団法人北方圏センター出版部長
                            山田 寿彦

by gyntgynt | 2010-04-02 09:51